写真館 二千年一夜


いつ頃から写真を撮るようになったのかは、今となっては不明である。
少年時代に遡れば、父親に付き添いながらコンパクトカメラで写真を撮り、
トラック野郎に夢中になって、国道で待ち伏せしたり撮影会に出かけたりしていた。
尾道に住んでいることから、被写体には恵まれていて、
尾道観光フォトコンテスト(子供の部)に入選したこともあった。
やがて、中学生になって音楽の出会いが写真を遠ざける。
時に、父親のカメラを持ち出して触ってみるが、絞りとシャッタースピードの意味がわからなかったし、
オートフォーカスでもなかったので、操作方法もイマイチだった。
本格的に写真を撮ろうと思ったのはいつ頃だったのだろうか・・・
気が付けば、何かに憑依したかのように何かを追いかけ何かを撮っている。
決して、カメラが好きな訳ではなく、
被写体が好きなのか、
それともどこかへ行くのが好きなのか。

このページでは、まだ写真に拘りが無く、
絞りやシャッタースピード、もちろん構図など何の知識も無く、
適当に撮っってた頃の写真を掲載しています。

尚、写真はすべてネガフィルムからスキャニングしたものです。




5月上旬
大山〜鳥取県





1998年5月上旬
大山〜鳥取県

goodtimeの追想

僕が初めて大山に行ったのは、小学3年生の時だったかな?
家族と従兄で大山登山をした。
それから何年も経って大山へ行くことはなかったけど、
車の免許を取ってどこかへ行こうかと思った時、真っ先に浮かんだのが大山だった。
ちょうどGWだったし、天気も良く最高のドライブ日和、
桜は散っていたけど、大山には残雪が残っていて草むらにはたくさんの土筆が生えてポカポカ陽気で気持ちよかった。
この頃は、父親のカメラを借りて夢中になって写真を撮ってたけど、
仕事が忙しくなってしばらく写真どころではなくなる。








8月中旬
北村武子さん
(元RCCアナウンサー)
広島県広島市
基町クレドスタジオにて

goodtimeの追想

RCC(中国放送)のラジオからいつも明るい笑い声が聞こえていた。
どんな人なんだろうと、ずっと思っていながら聴いていたけど、
ローカルテレビ番組に出ていた姿を見て、やっぱりテレビ画面でも彼女の笑いは絶えなかった。
彼女の魅力に引き込まれながら、一時期FMラジオを耳にすることが無いくらい、RCCラジオを聴いていた。
そして、地元ならではの温かさをたくさん教えてもらった。
そんないつも笑っている彼女だったけど、
盆休みに台風が広島を直撃した時、
彼女が広島駅前から生中継で街頭インタビューをしているのをテレビで見かけた。
その時の彼女は、テレビやラジオの雰囲気とはまったく別人で笑顔1つ無い表情だったのが印象的だった。
この人は、本当はどんな感じの人なんだろう!?と思い、
公開放送をしていることを知っていたので、夏休みの最後に彼女に逢いに行ってみることにした。
生で拝見した時は、凄く綺麗な人でした。
この写真は、CM中に小さな子供が彼女に向かって手を振っていたのを見てピースサインをしていた瞬間を撮った。
そして、この日のラジオもいつも通りの笑いの絶えない放送だった。

それから、1年後に彼女はRCCを退社。
噂では、東京で旅館の女将になったとか。。。
今頃どうしてるんだろうなぁ・・・
今でも基町クレドスタジオの前を通ると、あの頃を思い出してしまう。






8月中旬
瀬戸田港
広島県瀬戸田町






8月中旬
瀬戸田港
広島県瀬戸田町






8月中旬
瀬戸田港
広島県瀬戸田町









2000年8月下旬
大浜海岸
徳島県日和佐町





2000年8月下旬
大浜海岸
徳島県日和佐町

goodtimeの追想

父親に借りて撮っていたカメラがついに故障。
この頃は、何の知識も持ってなかったけど車であちこちに行って写真を撮ることが楽しかった時なので、
思い切ってカメラを購入することにした。

宇多田ヒカルのライブが切っ掛けで四国へ初上陸したのはいいが、
残念ながらその時に注文していたカメラは間に合わず。
しかし、その日のライブは彼女の体調不慮のため延期となり再度四国へ再上陸することとなる。
前回は、徳島を横断したので、今回は山を超えて日和佐町を目指して縦断することにした。
地図を見れば、余裕で行けると思ったのが悪夢の始まり。
国道なのに、狭く険しい坂道が延々と続き、
時には絶壁の下を走り、時には工事で30分の通行止め。
その時、初めて四国の険しさを知ったと同時に、
四国の魅力に触れる瞬間でもあった。
やっとの思いで木屋平村についた時、
こんな山奥なのに立派な町があることに驚いた。
また、遥か山の斜面にポツンと数件民家があることにも驚いた。
そんな風景を見ながら、峠を越えて坂道を下り、
ようやく大浜海岸に辿り着いた時、あまりの空と海の青さに「生きててよかった」と思った。








2000年9月15日
花博フローラジャパン2000
兵庫県淡路町





2000年9月15日
花博フローラジャパン2000
兵庫県淡路町

goodtimeの追想

何を思ったのか、淡路島で開催されていた花博覧会に行く。
しかも、最終日の3連休の初日。
当日は、物凄く良い天候で入場者数も開園してからベスト2位を記録。

この日は、何故か頭が凄く痛くて我慢しながら写真を撮っていた。
残りの祝日2連休は家で寝込み、のちに蓄膿症が原因だとわかった。
苦労したり嫌な思いをして撮った写真は、不思議と覚えているが、
この写真は、当時好きだった人が1番褒めてくれた写真でもある。
これに味を占めたのか、その人のために写真を撮ることとなる。
何かにのめり込むキッカケは、そんなものである(笑)





撮影日不明
トロ
自宅にて





撮影日不明
トロ
自宅にて


goodtimeの追想

名前の由来は、ネズミも捕まえられずトロトロしているからなのか、
僕が刺身を食べていたからか、どちらか(笑)
我が家で生まれ我が家で育った列記とした家猫である。
生まれた時は、真っ白だったのに大きくなるうちに顔に色が付いて美人台無し。
目の色や毛並みから、先祖はきっとどこかの由緒ある血統ある猫に違いない。

猫は、飼い主に懐かず家に懐き、愛想も悪く、お腹が空いた時だけ甘えてくる。
そんな猫も死期を悟ると、飼い主に気付かないようにそっと身を隠すらしい。
それが飼い主に対する最後の恩返しなのかもしれないね。








2000年11月上旬
匹見峡(表匹見峡)
島根県匹見町


goodtimeの追想

初の紅葉撮影に島根県匹見町を選んだ。
たまたまJAFの記事を見たのが切っ掛けである。
今思えば、戸河内経由で向かえばよいものを当時は何も知らずに吉和村から北上した。
恐ろしく狭い国道だったので、もう2度と走らない。
でも、峠から見た山々は壮大なパノラマが広がり空気が美味しかった。
峠を越えると、裏匹見峡となり美しい紅葉を目の当たりにすることとなる。
近くに有名な紅葉スポット「三段峡」があるのと、
場所が場所だけに、訪れる観光客はあまりいないので隠れた名所である。
紅葉名所では、今までの訪れた中で1番好きな場所。







2001年4月上旬
千光寺公園
広島県尾道市






2001年4月上旬
千光寺公園
広島県尾道市






2001年4月上旬
千光寺公園
広島県尾道市






2001年4月上旬
西国寺
広島県尾道市





2001年4月上旬
西国寺
広島県尾道市





2001年4月上旬
西国寺
広島県尾道市





2001年4月上旬
西国寺の枝垂れ桜
広島県尾道市





2001年4月上旬
西国寺
広島県尾道市

※尾道写真フォトコンテスト入選作品






2001年4月上旬
新尾道大橋ライトアップ
広島県尾道市







2001年6月上旬
龍頭滝
島根県掛合町


goodtimeの追想

たしかこの日は、新緑を撮りに掛合町へ訪れた。
滝がこんなに美しいものだとは思ってもみなかったので、
滝の魅力を知ったのは、この頃からだったと思う。
当日、訪れたのは午後1時頃だったと思うんだけど、
偶然にも木漏れ日が龍の爪に見えて、とっさにシャッターを切った。

余分な光の反射を除去するPLフィルターを使用するようになったのもこの頃から。








2001年6月上旬
安福寺の菖蒲
広島県上下町





2001年6月上旬
安福寺の菖蒲
広島県上下町

goodtimeの追想

小さい頃は、両親と一緒によく訪れてました。
もうすっかりご無沙汰となった町だったけど、
写真を撮る切っ掛けで再度、上下町に訪れることになった。

という理由の他に、以前好きだった人が上下町出身だったことから、
いつか訪れてみたいと思っていた。
この町で彼女は何を見て何を思い、どう感じて育ったのかを知りたかったのかもしれない。
今でも毎年、アヤメの咲く頃には上下町に訪れています。



2001年の6月までネガフィルムを使用していたが、
7月の花火撮影のためポジフィルムへ移行。
この先、写真に対する拘りの第一歩を進むこととなる。



以上、番外編でした。


写真館 二千年一夜