世羅台地の防蛾灯
広島県世羅町
2004年9月11日
果樹栽培で有名な世羅台地では、毎年夏になると果樹農園に無数の黄色い輝きが灯もる。 これは、果樹に寄る害虫を防ぐ防蛾灯の光で、約1600本の防蛾灯は夏の風物詩になっている。 〜大豊農園〜 山林を切り開いた農地で試行錯誤を続けながら、経営が軌道に乗るまで10年。 設立当初から思い描いていたナシ園の姿は、機械化による大規模栽培と直販重視の販売。 現在では、地域に根ざした大規模観光農園としてさまざまな取り組みを進めている。 無袋栽培で作られた約3種類のナシ狩りが好評で、ナシの木のオーナー制度があり、完熟したおいしいナシが秋にたくさん味わえる。 「山の駅」では梨の販売と共に地元農家の野菜、農産加工品、花、手芸品などを販売。 梨のシーズンには多くの人達で賑わっている。 ※深夜、早朝に園内で撮影するには許可が必要です。 ※路上駐車は危険です。 〜goodtimeの追想〜 あれはいつだったか・・・ 夏の夜に184号線を走っていると、突如、無数の明かりが点々と灯っているのを見て驚いたことがあった。 その時は、ただのライトだと思っていたのだが、実は、防蛾灯ということが後になって知った。 本格的に撮ろうとは今まで思っていなかったのだが、 今年の5月に藤園に訪れたとき、防蛾灯に群がる光景がまるで雪が降っているかのようで綺麗だと知り、 それじゃ、今年の夏あたりに行って見ようと思ったのがきっかけ。 防蛾灯が点灯するのは、梨が実る7月〜9月。 甘い梨の匂いを嗅ぎ付けて集まる蛾の対策が防蛾灯である。 機材をセットして防蛾灯の点灯を待っていると、梨園の関係者らしき人がやってきた。 ひょっとして僕を怪しい人物だと思って来たのか?と内心ヒヤヒヤしたが、 どうやら最後の見廻りをしているようだ。 そのおじさんと何故か30分ほど世間話しで盛り上がる。 先日の台風のグチから始まり、大きな道路を作って町が真っ二つになったとか、 写真を撮るなら、この橋の上が一番だとか、いろいろと話しをしてくれた。 18時になると一斉に点灯すると言っていたが、既に時間は18時15分・・・まだ点灯していない。 今日は点灯しないなぁと笑っていたが、早く点灯しないと蛾に狙われますよ!と言うと、 おじさんはあせっていた(笑) そんな会話をしているうちに防蛾灯は点灯し始めた。 時期的にもう蛾がいないのか雪が降る光景は見れなかったが羽根アリみたいな虫はいっぱい飛んでいたので 虫除けスプレーくらい持参しておけば良かった。 夜の梨園は本当に幻想的なので、彼女とドライブコースには最適かもしれないが、 くれぐれも外に出るのは避けた方が賢明。 やっぱり梨園は昼間に行くものだ。 |