
一心行の大桜(月灯かり)














一心行の大桜
熊本県白水村
2004年4月6日
| この桜は、天正14年(1586)島津の侵攻で落城した宇土の矢崎城の城主だった、 峯伯耆守惟冬(みねほうきのかみこれふゆ)の菩提樹とされている。 峯伯耆守惟冬は、落城後、故郷の白水村に戻り戦いで散った武士の御霊を弔うため、 一心に行をおさめたということで「一心行」といい、現在の地名となっている。 毎年見事な花を咲かせて20万人の観光客やカメラマンが訪れる。 樹齢約400年 幹周約7.35m 樹高約14m 東西21.3m 南北約26m ※2004年の台風で大枝が2本損傷 半円形であった大桜は中央部の幹が折れ現在、M字型になっています。 〜goodtimeの追想〜 3時30分、コンビニの駐車場で仮眠していると、これが4月の気温?と思うくらい寒くて目が覚める。 再び一心行の大桜へ移動すると、さすがにガラガラな駐車場ではあるがそれでも車の台数は多かった。 こんなに早く来たのには理由がある。 真月の光に照らされる一心行の大桜だ。 以前、雑誌で月の光だけで撮った写真を見て感動し、いつかそんな写真を撮りたいと思っていた。 月光に照らされる大桜は肉眼でもはっきりわかるくらい美しい姿であった。 ポジの仕上がりを見ると、大桜の背景が駐車場だったせいで余計な光が入ってしまったのが残念だったが、 結果的には満足している。 5時30分、外は東の空が明るくなってきたので撮影準備に撮りかかる。 とりあえず、自分の撮りたいと思ったものは撮れた。 本来ならもうしばらく朝の新鮮な空気を吸いたい・・・と思ったが、廻りはカメラマンや観光客の雑話。 車のエンジン音や排気ガス、そして挙句の果てにはタバコの煙。 ここはとても美しい場所ではあるが小鳥のさえずりも聞こえてこなければ新鮮な空気も吸うことが出来ない。 どうやらここに長くいるような場所でもなさそうだ。 7時30分、一心行の大桜に見送られながら白水村を後にした。 それから数ヵ月後、台風の被害で大枝が損傷したことを新聞の記事で知った。 もうあの美しい姿を二度と見ることが出来ないのかと思うと残念で仕方ない。 |