写真館 二千年一夜

特別編その1(若草山山焼き)

重要ポイント

・ライトアップした建物を写す場合(興福寺、薬師寺、平城京跡など)は、
絞りF8〜F13、シャッタースピード1分(F8)〜2分(F13)までとする。

・絞りF16以上だと花火が写り込まない。

・山焼き時は、煙で空が露出オーバーしてしまうので、
5秒以上連続は開けない。

・参考までに花火とライトアップした建物だけを撮る時は、
絞りF8が最適。

上記をまとめると、
絞りF13までなら花火が写るので、
後は、ライトアップした建物と山焼きがオーバーしないように、
気持ち少なめに露光すると良い。

※ベルビアの場合


.






200発の花火

約8分かけて打ち上がる200発の花火。
最初は、小玉がメインで時より千輪なども上がる。
中盤は7号クラスの対打ち。
最後が近づくと大玉(10号)が高く打ち上がる。
前半の小玉と後半の大玉を撮り込むのが好ましい。
最後は、スターマイン、尺玉を入れた銀冠で打ち止め。
銀冠をF8で撮るとオーバーしてしまうのでF16くらいまで絞った方が良い。
花火が打ち終わり、しばらくすると山焼きの合図で号砲が上がる。

※2012年の花火の内容
 18時15分からは、東日本大震災や台風被害の復興を祈願して約600発の打ち上げ花火があり、
 直径が約320メートルにも及ぶ「尺玉」や大玉30発連打の打ち上げも予定する。
 その後18時30分に一斉に山の枯れ草に点火する。(みんなの経済新聞ネットワーク参照)



山焼き

18時00分、鐘の合図と共に火が放たれる。
毎年燃え方は違うが、
乾燥した日が続き、
当日風が吹いていればよく燃える。
よく燃える分だけ煙も大量に発生するので、
煙の多い時に開けるのは避けたい。
撮影方法は人によって区々だが、

・「1秒開けて5秒閉じる」を30分繰り返す

・山の焼け具合を見て開ける。

そのどちらかが妥当かもしれない。

なかには、ライトアップした建物が写らないように、
建物だけ隠して山焼きを撮影する人もいるらしい。


構図

どんな構図にするかは人それぞれ。
カメラを横にすれば迫力ある山焼き中心となるし、
縦にすれば、大玉花火と山焼きが一緒に写る。
カメラが2台あれば両方セットしておきたい。


撮影場所

基本的に山焼きはどこでも見られるが、
カメラマンはそうは行かない。
具体的に撮影場所を説明します。


.


・某ホテルの屋上
興福寺五重塔と一緒に撮れる最高のスポット。
ただ年々大きくなる木々が若草山を隠す。
入館料3000円払わなければならないのも痛い。
ちなみに三脚は1人1本しか立てられない暗黙のルールになっています。






※2005年撮影 使用フィルム:ベルビア


・某ホテルのテラス
東大寺の横にある某ホテル。
山焼きが見れることをウリにしてるので、
かなり期待出来るかもしれないが、
現場を見てないので今のところは何とも言えない。
宿泊客のみなのかは不明。





・東大寺の近くにある池
東大寺と若草山が一緒に撮れるポイント。
ただ、当日、東大寺はライトアップしないので
あまり意味が無い。
パンフレットなど見てみると、
東大寺の屋根がシルエットになっている写真を見かけるが、
果たしてどこから撮っているのか・・・
この場所だと、ひょっとして池に若草山が写り込むかも?





平城京跡
広々とした平城京跡。
ライトアップした門と一緒に撮りたい。
ざっと100人以上のカメラマンはいる。
広々とした会場、そして車も止められることから人気スポット。
テントや杭での場所取りは禁止!





2011年の状況ですが、イベント終了後の復旧作業中。



※2007年撮影 使用フィルム:ベルビア

大池
薬師寺と一緒に撮れるところとして有名スポット。
新聞の一面にもよく飾られている。
地元の人が1週間前くらいから場所取りしているので、
よそ者は、端っこでの撮影となる。
近年、草茫々だった乗り面を綺麗に補修して、歩道も整備され
綺麗に一列に並んで撮れるようになった。
また暗黙の了解かどうかはわからないが、裏の病院の敷地内で撮影している人も多い。

※2009年から2018年まで東塔の解体修理が予定されている。
 2011年9月には塔全体を 覆う素屋根の設置工事が始まった。(ウィキペディア参照)




奈良県庁展望室
若草山を見る絶景ポイントらしいが、土日は休館で入れない。
毎年抽選で募集しているがかなりの競争率とのこと。


近鉄奈良駅美術館
山焼き観覧場所として提供しているが、
窓越しなので撮影不可能に近い。





浮雲公園
迫力ある山焼きを見るならここが1番。
それだけ人も多そう。





飛火野
浮雲公園に続く迫力あるポイント。
ここも廻りには何も無いので、
人が多く集まりそう。





興福寺境内

建物が建ち、幻のショット





パンフレットなどを見ると、
どこから撮ってるのか!?と不思議に思えて仕方無いが、
関係者しか入れないようなところも多数あるに違いない。

.

撮影上のルール

山焼き撮影は、数十分かけて何回と露光するため、
1mmたりともカメラが動くことは許されません。
撮影終了後の機材の片付けは、山焼きが終わりかけてから。
撮影中、やたらと動かない。
カメラをライトで照らす時は、廻りを照らさない。
撮影中はタバコを吸わない。
など、周囲に気を配りながら撮影しましょう!


以上、若草山山焼き攻略でした。
これは、管理人が独自に調査した結果なので、
記載してる情報にどこまで信頼性があるかはわかりません。
あくまで参考程度に受け止めてもらえたら嬉しいです。
なお、花火の打上内容、観光施設の状況がその年によって変わっていますので
事前に確認をお願いします。






写真館 二千年一夜